防犯カメラの導入を検討されているでしょうか? 近年、動体検知機能付きの防犯カメラが注目を集めています。
この機能は、録画容量の節約や効率的な映像確認に役立ちますが、その仕組みや選び方、設置方法を正しく理解しなければ、効果を最大限に発揮できません。
今回は、動体検知機能について、メリット・デメリットを含め、分かりやすく解説します。
動体検知機能とは、カメラが捉えた映像の中で物体の動きを検知し、動きがあった時だけ録画する機能です。
これにより、不要な映像の記録を避け、ストレージ容量を節約できます。
動きを検知する方法は大きく分けて2種類あります。
1: 画像データの容量差による検知
カメラは映像を連続した静止画(フレーム)として捉えています。
動体検知機能は、フレーム間の画像データの容量差を分析し、変化が大きい場合を「動き」と判断します。
人が動いたり、物が移動したりすると、データ容量が変化するため、この変化を検知して録画を開始します。
2: 人感センサーによる検知
人感センサーは、赤外線などを使って物体の温度変化を検知します。
主に人の体温変化を検知し、動きを判別します。
この方法は、画像データの容量差による検知よりも、人や動物の動きを正確に検知できる傾向がありますが、検知範囲が狭く、気温変化にも影響を受けやすいというデメリットがあります。
そのため、屋内など温度変化が少ない場所での使用に向いています。
・録画容量の削減
動きのある部分だけを録画するため、ストレージ容量を大幅に節約できます。
常時録画に比べて、SDカードやHDDの交換頻度を減らし、ランニングコストを抑えることができます。
・効率的な映像確認
必要な映像だけを記録するため、事件や事故発生時の映像確認が容易になります。
膨大な常時録画データの中から目的の映像を探す手間が省けます。
・警報機能との連携
動体検知と同時に警報を発する機能を持つカメラもあります。
不審者の侵入を早期に検知し、威嚇効果を高めることができます。
・誤検知
風による木の揺れ、動物の動き、光の変化などによって誤って動体検知が作動することがあります。
検知エリアの設定、感度調整、時間帯指定などによって、誤検知を減らすことができます。
・タイムラグ
動体検知から録画開始までわずかなタイムラグが発生することがあります。
重要な瞬間を見逃す可能性があるため、常時録画との併用を検討するのも有効です。
・設定の複雑さ
機種によっては、動体検知機能の設定が複雑な場合があります。
メーカーの取扱説明書をよく読んで、適切な設定を行うことが重要です。
防犯カメラを選ぶ際には、設置場所、目的、予算などを考慮し、以下の点をチェックしましょう。
・動体検知機能の感度調整
感度が高すぎると誤検知が増え、低すぎると必要な動きを検知できません。
適切な感度設定ができる機種を選びましょう。
・画質
高画質であれば、映像確認時の精細度が高まり、証拠として有効活用できます。
・夜間撮影機能
夜間でも鮮明な映像を記録できる赤外線LED搭載モデルがおすすめです。
・防水・防塵性能
屋外に設置する場合は、IP66以上の防水・防塵性能を持つ機種を選びましょう。
・その他機能
遠隔監視機能、クラウド録画機能、警報機能など、必要に応じて機能を選択しましょう。
動体検知機能を効果的に活用するには、設置場所が重要です。
誤検知の発生しやすい場所(人通りの多い場所、風の影響を受けやすい場所など)は避け、必要な範囲だけを監視できる場所に設置しましょう。
複数台のカメラを設置し、死角をなくすことも有効です。
動体検知機能の設定は、機種によって異なります。
メーカーの取扱説明書をよく読んで、検知エリア、感度、録画時間などを適切に設定しましょう。
誤検知を減らすために、感度を調整したり、検知エリアを限定したりするなど、状況に合わせて設定を変更することも重要です。
質問例:動体検知が頻繁に作動する場合はどうすれば良いですか?
回答例:検知感度を下げるか、検知エリアを狭くすることで改善できます。
また、時間帯を限定して動体検知を有効にすることも有効です。
質問例:夜間の撮影が不鮮明な場合はどうすれば良いですか?
回答例:赤外線LEDの照射範囲を確認し、必要に応じてカメラの位置を調整しましょう。
また、赤外線LEDの性能が高い機種を選ぶことも有効です。
動体検知機能だけでは、重要な瞬間を見逃す可能性があります。
重要な場所や状況においては、常時録画と動体検知機能を併用することで、より確実な監視を実現できます。
常時録画は容量を多く消費しますが、動体検知機能と組み合わせることで、容量を抑えつつ、重要な場面を確実に記録できます。
動体検知機能付き防犯カメラは、録画容量を削減し、効率的な映像確認を可能にする便利な機能です。
しかし、誤検知やタイムラグといったデメリットも存在するため、設置場所や設定を適切に行うことが重要です。
設置場所、目的、予算などを考慮し、自身のニーズに合ったカメラを選び、適切な設定を行うことで、防犯対策を効果的に行うことができます。
常時録画との併用も検討しましょう。
不明な点は、メーカーのサポートに相談することをお勧めします。
弊社では、動体検知機能を搭載した防犯カメラを数多く取り扱っております。
用途やご予算に合わせた最適な機器をご提案しますので、防犯対策をお考えの方はぜひ一度ご相談ください。